犬のやけどを知る
ひどいヤケドは命にかかわることも
やけどの症状
犬が交通事故にあったときに摩擦でやけどをすることや、化学薬品に触れてやけどをする、コードなどを噛んで感電しやけどをする、ドライヤーなどによるやけど様々です。
やけどを負ったらすぐに患部を冷やすことが大切です。
やけどの症状には4段階に分けられます。少し皮膚に赤みが出る物を1度、皮膚が赤くはれて水泡が出来た状態を2度、皮膚が剥けてしまう物を3度、皮膚だけではなく皮膚の下の筋肉までおかされてしまう物を4度と呼んでいます。
症状が重く、やけどの範囲も広いと感染症などの全身症状を引き起こすこともあります。
やけどの原因
皮膚がやや赤くなり被毛が少しぬけているぐらいなら、冷水で冷やし20~30分様子を見ます。
赤みがある程度引いているようなら、軟膏を塗って包帯を巻きます。
しかし、皮膚が剥けたり、水ぶくれを起こしている場合には犬はとても痛がります。
ガーゼや脱脂綿を冷水で濡らし、そっと傷の上に乗せ、早急に獣医師のもとに相談してください。
やけどの応急処置で大事なことは、出来るだけすぐに冷やすことです。早ければ早いにこしたことはありません。
やけどの予防・診断・治療
診断
やけどなどの症状は、一目見ればすぐに分かりますが、ドライヤーなどでの低温やけどの場合は、2~3日くらいたった後に変化が見られるので注意が必要です。
治療
軽いやけどの場合は応急処置で述べた方法を行います。また、皮膚の抵抗力が低下するために感染などを予防する目的で、消毒をよく行います。
傷の治療では、患部を乾燥させて治す方法や、包帯などを巻いて乾燥させないようにしてなおす方法などいろいろなものがあり、程度や範囲によって変わってきます。
犬が幹部をなめたりかいたりして傷が悪化することがある為に、完治するまでは、包帯を巻くなどの処置も合わせて行います。